奈良の仕立て屋 和裁工房まゆ

2009年06月30日

八掛の裾直しについて。

〜和裁工房まゆの一口メモ〜 vol.7
『八掛の裾切れ』

お気に入りのお着物はどうしても何度もご着用されるかと
思います。袷のお着物で何度もご着用になられますと、
八掛の裾が擦り切れたり、汚れで黒くなってしまいます。
洗い張り等でお仕立て直しの際に八掛を新調されるのも良いですが、八掛をずらす方法もございます。
@八掛裾下ろし 10,500円
  胴裏との接いである部分を解いて八掛を下にずらします。
  (着物の身丈はそのままですが、縫い代が必要です)
A八掛裾切り落とし 6300円
  八掛の裾部分を着物の身丈を縮めて縫いこみます。
  (着物の身丈が短くなります)

上記の2通りの方法も考えられます。
A番は身丈が短くなりますが、わずかですので
ご着用には支障はないと思います。
少しの寸法は融通が利くのが着物の良い所です。

裾直しをされるまで、着物をご着用下さいませ。
色々な方法で、生まれ変わるのが着物の良い所です。
是非、民族衣装の奥深さを感じて下さいませ。
ありがとうございました。




posted by まゆ at 17:01| 奈良 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

『お仕立て直し』 について。

『お仕立て直し』

お手元のお着物をお仕立て直しされる方法は
部分直し・洗い張り・解き端縫い湯のしと3通りございます。
それぞれに特徴はございますが、
裄や袖丈等、一部分のみお直しをご希望の場合は『部分直し』
が最良です。寸法を変更される箇所が複数点の場合や裏生地も
交換されたい場合などは、一旦解いてのお仕立て替えとなります。
その中で、表が汚れている場合は『洗い張り』。
ほぼ新品の状態で汚れていない場合は『解き端縫い湯のし』後
お仕立ての方法も選択可能です。

寸法を大きくされる場合の注意点です。

@中に入っていた部分の生地が出る為に、色ヤケやスジが出る
 可能性がございます。(別途修正可能)
A裏生地の長さが不足する可能性がございます。
B表生地の縫込み以上は大きく出来ません。

特に、お仕立て替えの場合は裏生地が不足する場合が多いです。
せっかくお仕立て替えをされるのですから、裏生地は新調されると
気持ちよく、ご着用頂けるかと思います。
八掛の色を変えますと、今までとは異なったイメージ
ご着用頂けるかと思います。

ありがとうございました。
posted by まゆ at 17:00| 奈良 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

袖丈・裄の寸法について

〜和裁工房まゆの一口メモ〜 vol.5

『袖丈・裄の寸法』

数年ぶりにお着物を新調されてお仕立てされる場合。
以外と多いのが、袖丈や裄の寸法がバラバラのお客様。
お嫁入りの際にお作りになられた寸法や、
その後、何かのご機会に作られた寸法。
また、体型の変化に合わせて変更された寸法等々。

保管されているお着物を久しぶりに出されて、
今回の寸法を測られると、数種類の寸法が出てきて
いったいどの寸法が合っているのでしょう?!

当社をご利用頂くお客様でも、間の寸法を取って下さい。
とのご指定もございます。また、ピッタシでない寸法が増えます。
どのかのタイミングで、出来る限り寸法は合わせておいた方が、
組み合わせのバリエーションが増えて楽しいはずです。
(意図的に、季節やTPOで寸法を変えられる場合は別です)
せっかく、オーダーでお仕立てを承りますので
今のお体にジャストな寸法で、気持ちよくご着用頂きたいです。
着物の場合は、身丈や身幅はある程度、融通は利きますので
一番のポイントは、袖丈と裄です。
最近は裄も長い目をお好みのお客様が多いですので
昔に作られた着物は裄が短めの可能性もございます。
袖丈もお若い時に長い目の場合もございます。

袖丈直しや裄直しは比較的お安い価格(4200円〜6300円程度)で
承っておりますので、今ご着用になられるお着物から
今のお体やお好みのサイズでお着物ライフをお楽しみ下さいませ。

ありがとうございました。






posted by まゆ at 17:34| 奈良 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月16日

ネットでの当社ご利用に関して

皆様、何時も『和裁工房まゆ』をご利用頂きまして
誠にありがとうございます。

当社のネット販売は、ヤフオク分とHPにて販売しております。
本日はヤフオクをご利用時の
当社とのご連絡について、記載させて頂きます。

ヤフオクでは、落札後当社より取引ナビにて
落札者様にご連絡させて頂きます。
その中に、当社のメールアドレス等記載しておりますが、
当社では、取引ナビでのお取引ではなく、
メールでのお取引にご協力をお願いしております。

取引ナビでは、やり取りの回数制限があり、
内容が保管される期間が決まっている為、
当社の商品の性質上、メールの方がミスが未然に防げます。

皆様、ご理解とご協力をお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。


posted by まゆ at 14:19| 奈良 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 和裁工房まゆご利用に際して。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

単衣仕立ての衿裏・背伏について

〜和裁工房まゆの一口メモ〜 vol.5

『衿裏・背伏について』

単衣のお着物のお仕立てを季節柄、多数承っております。
単衣のお仕立てには、衿裏と背伏が必要です。
衿裏は衿の裏に付ける生地です。
表生地が透けていない生地には通常の衿裏。
表生地が透けている生地には絽の衿裏を通常使用します。
透けていない生地でも、お客様のご希望により絽の衿裏を
使用する場合もございます。
*衿裏の長さは約6尺(約2.28M)必要です。
カット済みの衿裏付の胴裏にセットされている衿裏は
6尺なく、単衣には短いですので注意が必要です。
(袷の場合は衿先布があり、その分短いです)

背伏は、背縫い部分に使用する生地です。
背縫いの縫い代を包んで綺麗に見せる為に使用します。
単衣仕立てでは、背伏なしでもお仕立ては可能です。
背伏なしの場合は、背縫いは袋縫い(プレタ浴衣の感じ)と
なります。通常、絹物(上仕立て)には背伏を使用します。
当社では、背伏使用を前提にしておりますが、背伏なしを
ご希望のお客様は背伏なしのお仕立てとご指定下さいませ。
本当は、表生地と色目を合わせたいのですが、背伏の色種類は
あまり多くありませんので、ピタッと合う色目が難しいです。
余談ですが、糸は約300色在庫しておりますが、
背伏は15色しかございません。色の種類少ないのです。
ありがとうございました。
posted by まゆ at 17:47| 奈良 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月09日

梅雨の季節

いよいよ九州地方から梅雨入りです。

6月の梅雨の季節は雨が多いですが、
お着物に取りまして雨(水気)は大敵です。

法人様(呉服店様)への納品や
郵送での発送納品もこの時期は特に
雨への対処が必要です。

車から軒先までの、微妙な距離の間ですが、
雨が降っていると、ケースにビニール製のシートを
被せて運びますので、雨は大丈夫ですが
ホント、運び手は傘がさせませんので濡れます。
この季節は、濡れた手や服を拭く、『タオル』がなにより
必需品です。タオルがないと納品できないコノ季節。
着物を運ぶ間だけでも、止んでほしいものです。
posted by まゆ at 17:30| 奈良 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

着物の撥水加工について

〜和裁工房まゆの一口メモ〜 vol.4

『撥水加工について』

お着物を水気から守る、撥水加工についてです。
名称は色々ございます。●●ガードや●●加工のいわゆる撥水加工ですが、必ず加工をご希望されるお客様も、ご遠慮されるお客様も様々ですが、撥水加工の基本効果について記載させて頂きます。

撥水加工はそのほとんどが、水分に対して効果を発揮します。
また、雨コート等に施す加工以外は繊維の糸に加工の
溶剤を浸透させますので、通気性もほとんど損なわれません。
(約98%の通気性確保ですので2%は通気性が減退します)
また、常温の水は玉状になって弾きますので
転がすように、取り除く事が可能です。

 ですが、シミが出来ない訳ではございません。
実際のご着用時、お着物が汚れる可能性は真水とは限りません。
液状で無いものは、当然弾きませんのでそのまま着物に付着します。また、ホットコーヒーなどの温かい液体も弾く効果が薄いです。

 たとえば、アイスコーヒーを溢された場合。
見た目は液体の玉となり弾きますが、こぼれた箇所には
落下した際の圧力で、軽くシミになっているはずです。
生地の表面をコートはしておりませんので、繊維の中には液体が
入り込みシミになります。大半は粒になり弾かれますが、その液体の粒をそのまま放置(実際にはないかと思います)しますと
液中の糖分や油分は繊維の中に浸透してまいります。
ですので、ガードを施している着物でもシミは出来ます。

 但し、ガードを施していない着物とガード済みのお着物では
シミになった場合の、シミ抜きが異なります。
ガード済み着物は、シミ抜きが容易で汚れ付着後時間経過が
少なければ、綺麗にシミ抜きが可能です。
未加工のお着物の場合は、地色や汚れの書類によりましては、
シミ抜きの職人さんが、頑張りましても多少残ってします事が
ございます。(基本は付いた汚れは落とせますが、強い溶剤を使用しますと、生地自体に影響もあり限界がございます)

 薄手の色合いのお着物や、食べ溢し等がご心配の
お客様はガード加工を施しておくと安心かと思います。
お客様ご自信で、ガードのメリット・デメリットをご理解されて
その着物・着物で加工を使い分けるのがよろしいかと思います。
ありがとうございました。
posted by まゆ at 15:42| 奈良 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

着物の大敵・カビについて

〜和裁工房まゆの一口メモ〜 vol3
『カビについて』

 これからの湿気の多い季節はお客様の大切な着物にとりまして
大変な季節です。長期間保管しており、
カビが生えたとのご相談を度々承ります。
カビは保管場所の環境や状況により様々ですが
お着物ファンの大敵です。

一旦発生しますと、カビ取り修正の費用もかかってしまいます。
予防策としまして、一番は着物を着用されてその後風通しを
する事ですが、全てのお着物をその様に管理するのは、
なかなか難しいかと思います。

 カビの原因であまり知られておりませんが、
たとう紙の中の着物に、シワ防止等の役割で『紙』がございます。
当社も納品時には、中に紙をお入れしておりますが、
この紙がカビの原因にもなります。

紙を入れますと、見た目に綺麗で畳みシワを防ぎますが
逆に通気性を損ない、環境によっては紙自体が湿気を含んで
しまい大切なお着物に悪影響を及ぼす事がございます。
お客様のお着物の保管場所が、やや湿気が多いかなぁ。と
感じられた場合は、中紙は取り除き着物のみをタトウ紙に
入れて保管される方がよい場合もございますのでご注意下さい。
(タトウ紙自体の2重の中紙ではございません。着物の衿や袖・
つました等に入っている紙です)

 決定的な対策はございませんが、
日頃のお着物への『思いやり』のお気持ちが大切かと思います。
posted by まゆ at 18:44| 奈良 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

居敷当てについて。

『居敷当』
この季節、居敷当のお問い合せも非常に沢山頂戴します。
単衣の着物・襦袢に居敷当を付けるか・・・。
大きな問題です。単衣には居敷当は付ける方がよい。
いや付けない方がよい。皆様、お伺いになられる方によりバラバラで余計にお悩みになられるようです。

当社の見解ですが、答えはお客様次第です。
付けるメリットとデメリットのどちらが、その着物・襦袢の
着用機会に多いかで、決まるかと思います。
メリット
@背縫いの生地裂けを防ぎます(補強の役割)
A夏物の場合、透けて見えるのが居敷当になる。
B紬素材等の場合は、すべりがよくなり着心地がよい。

デメリット
@居敷当分、当然暑くなる。
A生地代必要となる。
B正絹を付けた場合、水で洗うと縮む。

盛夏用にお考えの場合は、先週もお伝えさせて頂きました
ご自宅でのお洗濯が難しくなります。
上記のメリット・デメリットの他にも色々とあるかと思いますが、
1番のメリットは、補強の役割です。
1番のデメリットは、その分暑くなるという事です。
皆様、単衣をお仕立ての場合のご参考下さいませ。
ありがとうございました。
タグ:居敷当て
posted by まゆ at 16:43| 奈良 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月22日

襦袢のご自宅でのお洗濯

〜和裁工房まゆの一口メモ〜

これから単衣の季節を迎えるこの時期は
例年、洗えるお着物や襦袢のお仕立てのご注文を承る機会が多いです。

特に、襦袢はご自宅で洗濯をとお考えのお客様も
毎年増えて参りました。

シルックや麻・綿素材の襦袢もよい商品が多数出回ってきております。
ここで、気をつけたいのがご自宅での洗濯時の縮みです。
表示ラベルの一部には、『約3%程度縮みます』との表示がある
商品もございますが、表示のない商品もございます。
そのまま、お仕立てをされてご自宅で洗濯をされますと
縮んでしまって、しわくちゃになってしまうケースもあるようです。
そうならない為には、お仕立て前に2〜3度ご自宅で反物の状態で洗濯されると、
生地の縮みはある程度落ち着くようです。

お手間かとは思いますが、この手間が後々大きな差になりますので
特に襦袢をご自宅でお洗濯をお考えのお客様は、一度お試し下さいませ。
また、お仕立てに出される際には、お仕立ての糸を化繊(フェザナ)とご指定されるとよいかと思います。

夏のお着物ライフには、一手間が必要なのかもしれません。
posted by まゆ at 18:04| 奈良 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 一口メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする