〜和裁工房まゆの一口メモ〜 vol.4『撥水加工について』お着物を水気から守る、撥水加工についてです。
名称は色々ございます。●●ガードや●●加工のいわゆる撥水加工ですが、必ず加工をご希望されるお客様も、ご遠慮されるお客様も様々ですが、撥水加工の基本効果について記載させて頂きます。
撥水加工はそのほとんどが、水分に対して効果を発揮します。
また、雨
コート等に施す加工以外は
繊維の糸に加工の
溶剤を浸透させますので、通気性もほとんど損なわれません。
(約98%の通気性確保ですので2%は通気性が減退します)
また、常温の水は玉状になって弾きますので
転がすように、取り除く事が可能です。
ですが、シミが出来ない訳ではございません。
実際のご着用時、お着物が汚れる可能性は真水とは限りません。
液状で無いものは、当然弾きませんのでそのまま
着物に付着します。また、ホット
コーヒーなどの温かい液体も弾く効果が薄いです。
たとえば、
アイスコーヒーを溢された場合。
見た目は液体の玉となり弾きますが、こぼれた箇所には
落下した際の圧力で、軽くシミになっているはずです。
生地の表面をコートはしておりませんので、繊維の中には液体が
入り込みシミになります。大半は粒になり弾かれますが、その液体の粒をそのまま放置(実際にはないかと思います)しますと
液中の糖分や油分は繊維の中に浸透してまいります。
ですので、ガードを施している着物でもシミは出来ます。
但し、ガードを施していない着物とガード済みのお着物では
シミになった場合の、シミ抜きが異なります。
ガード済み着物は、シミ抜きが容易で汚れ付着後時間経過が
少なければ、綺麗にシミ抜きが可能です。
未加工のお着物の場合は、地色や汚れの書類によりましては、
シミ抜きの
職人さんが、頑張りましても多少残ってします事が
ございます。(基本は付いた汚れは落とせますが、強い溶剤を使用しますと、生地自体に影響もあり限界がございます)
薄手の色合いのお着物や、食べ溢し等がご心配の
お客様はガード加工を施しておくと安心かと思います。
お客様ご自信で、ガードのメリット・デメリットをご理解されて
その着物・着物で加工を使い分けるのがよろしいかと思います。
ありがとうございました。
posted by まゆ at 15:42| 奈良

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